メキシコシティ観光(1)
日本人宿「サンフェルナンド館」に到着して、すぐに眠りに落ちたのは良いのですが、なんと3時過ぎに目が覚めてしまいました。
睡眠能力の高さ(なんだそれ)を自負する僕が、こんな時間に目が覚めることなんてあり得ないはずなのですが、異国の緊張感か、はたまた14時間の時差が僕の体を蝕んでいるのでしょうか。
あまりに眠れないので、この夜のうちに、日本から持ち込んだ本「ワイルド・ソウル」を、読み終わってしまいました。
(この本おもしろすぎ。ひっくりかえるほどおもしろかったです。詳細はまた後日。)
そうして悶々とした長い夜が明けて、やっと外が明るくなってきました。
朝9時ですよ!
さあメキシコシティを散策だ!
とりあえず世界遺産になっている中心部を観にいくか!
意気込んで、リュックを背負い街へ出ました。
(サンフェルナンド館)
あれ?
どうやって行くんだ?
呆然と立ちつくす僕の前には屋台が並び、人が溢れています。
とりあえず屋台で朝ゴハン食べて、そのまま道を訊くか。
と、手近な屋台を見つけてみる。
なんかよくわからないけどアルミホイルで包まれた物体を、指さして注文。
ふく「くあんと くえすた?」(なんぼ?)
と、覚え立てのスペイン語で金額を聞いてみます。
おばちゃん「△※〒⇔↑〃♂!!」
しまった。
「これいくら?」を覚えても、数を覚えてないとは画竜点睛です。
とりあえず身振り手振りで支払いをすまして、出てきた物体のホイルを剥がして食べてみると、
鶏とトウモロコシと唐辛子を蒸したような料理。
写真を撮ってないのが残念ですが、まあそんなにうまいもんでもなかったなぁ。
食べ終わった後、店のおばちゃんに訊いてみます。
「ソカロ(中心部)にはどーやっていくんですか?」
さっきで懲りたので、だめもとで英語で訊いてみたものの、やっぱ通じない。
仕方ない。おもむろに「旅の指さし会話帳-メキシコ-」を取り出し、再度挑戦。
「きえろ・いーる・あ・そかろ!」(ソカロに行きたいんだけどねぇ)
すると、我が意を得たりと、ものすごい勢いで答えが返ってくるではありませんか!
「本みながら喋ってるような東洋人に、そんな猛然と答えてもわかるわけないだろー。」
と、ツッコミをいれたいところですが、それができるのなら苦労してないわけで、ただただ呆然としてると、さらにまくし立てるおばちゃん。
もうええわと思い、適当にお礼を言って立ち去ったものの、やっぱり道がわからずオロオロしてると、道の向こうから、おばちゃんが、やはりまた猛然と突進してくるではありませんか。
ナンダナンダ!と思っていると、またスペイン語でまくし立てられる。
言葉はわからないけど、意味はだいたいわかる。
「もうアンタ!あっちやってゆーてるやないの!ウロチョロして心配な子やで、ほんまに!」
きっとこんなんなんだろう。
そんなん言ってもわからんものはわからんので、「ぐらしあす(あんがとね)」みたいなノリでいなして、やはりぽけーっとしてたら、ドン!と背中を押されて、ちょうど走ってきた乗り合いバスに押し込まれました。
ええっ?
そして、おばちゃんは運転手に向かって叫んでました。
「アンタ、この子ソカロについたら降ろしたってや!たのんだで!!」
とか、きっとそんなことを言ってるのでしょう。
こうして訳もわからず、いつの間にかバスに乗ってる僕。
バスって言っても日本のバスとは違いますね。
運転は荒っぽいし、行き先表示とか無いし。
しかもドアなんか開けっ放し。
なにより同乗のメキシコ人の好奇の視線が突き刺さって痛い。
しかもバスは結構長いこと走ってて、どんどん治安の悪そうな地域に入っている感じなんです。
おいおい。ここってどこなんだよー。
ぜんぜん中心に向かってる気がしないぞ~。
だんだん怖くなってきた僕は、なんと信号待ちで、空いてるドアから脱走。
なにやら叫んでる運転手を煙に巻いてきました。
あ、しまった無賃乗車しちまった。w
さて、降りたは良いものの、現在地不明。
流しのタクシーは危険。
バスはどこ行くかわかったもんじゃない。
じっとしてるのも、その辺の人が襲ってきそうで怖い。
うーん。どうしたもんだか・・・と思っていると、地下鉄の駅が見えるではないですか。
…地下鉄もスリがいっぱいって聞いてるんだけど、おそらく一番安全そうな選択な気がする。
というより、この先の移動手段を考えると、地下鉄乗らないと仕方ないだろう気がするので駅に降りてみる。
地下に潜り、薄暗い駅の中に入るも、地下鉄の乗り方がわかんない。
うーん。切符はどこで買うんだ?
自販機なんか無いしなー。
お。人がいるカウンターがあるよ。
なんか書いてるな・・・
「Taquilla」
…テキーラ?
さすがメキシコ!
地下鉄の駅でテキーラ売ってんのか!!
すっげー感動するも、どう見ても酒を売ってる雰囲気ではないことに気づき、またも指さし会話帳を取り出す。
Taquilla(タキー ジャ)= 切符売り場
ひとり de 赤面
ま、とにかくやっと、切符を買って地下鉄に乗ることができました。
メキシコシティの地下鉄は、なんと乗り放題2ペソ(20円)です。安いね。
それから、なんとか乗り継ぎを重ねてなんとかソカロにたどり着きました~。
って、こんなペースで書いてたら、いつになったら10日間終わるんだろう。。。w
なんだか、のっけからすごい旅ですねー。英語すら危うい私にはとてもマネできません。ふくさんの行動力、すごいです。
それにしても、ご無事で何よりでした。おかえりなさい。
わっはっはは!!
怖くなって降りるなよ~!!
あーオモロイ!
おまい最高。
わー、大変なことがいろいろおこってたんですね!
海外で、自分がどこにいるかわからないって恐ろしいですよね。
でも読む側からすると、申し訳ないですが、面白いです(笑)
旅レポート、続けて頑張ってくださいねー。
わ~~英語圏以外旅行のドキドキが思い出されます~~~!!
すごい!!(≧▽≦)
この勢いが10日続くんですか!?
面白い旅になりそうですね~~~
すっごいワクワク期待しております♪
最後まで書いて下さいね♪
ふむ~~写真、すっごい発色が良いですね~~~
個人的に素敵な写真だと思います。
目の高さからの素直なアングルですよね~~
街中を歩いてる気がしますわ。.☆: .*
GW最後にして、ちょっとテンション上がりました^^
ありがとうございました☆ミ
あ~~~旅行したい!!www
すごーなんとかなるものですねえ・・・
旅の指差しシリーズって便利ですが、
確かにおばちゃん、わかってないからこの本で指差ししてんねん、わかってくれよ、ってかんじですね。
ふくさんの行動力(無銭乗車にも?)に脱帽~!
;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ
せっかく話しかけても、答えが聞き取れないんじゃあねぇ。
爆笑してしまった・・・
そして、無賃乗車・・・やるなっ。
結構スリリングな事になってるね。この先が楽しみだわ♪
>tetsunさん
いやー、僕も英語はぜんぜんっすよ。
単に勢いだけです。ほんと、生きててよかたw
>temeごん
確かに冷静な判断じゃないよなー。
いや、ほんと怖かったんだって!
>ひろさん
そうなんですよー。
帰れないかもしれないって感覚は日本で味わうことは無いですもんね~。
いやー、ここからだんだん慣れて落ち着いてくるはずです。たぶんw
>MOKさま
このへんは慣れて無くて浮ついてる感じですw
写真は、これが渾身の1枚かも。。。
撮ってるときに良いと思ってるのと、帰ってきて良いのは、全然違いますねー。しょぼーん。
>おたかさま
運転手さんが、「まてー!」だったのか「ここじゃないよ!」だったのかが気になるところですw
>あゆみ嬢
ほんまマイペースもええとこやで、彼らは~。
国民性の違いを感じまくりますなぁ。
「怖くなって思わず降りる」・・・
ちょっと映画の主人公気分が味わえたのでは(笑)
いやー、無事つけてよかったですね。
写真の空の色がきれい。
空気が違うのが分かります。
現地での雰囲気を切り取るのは至難の業!
keiさん
そう。そうなんですよ。
現地の雰囲気をもっと切り取りたかったのです。
帰ってみるとそういう写真が少なくて残念。
やっぱカメラぶら下げてないから、何気ない場所で取り出さなくなるんでしょうねぇ。