「アフターダーク」村上春樹
村上春樹の新刊「アフターダーク」をやっと読みました。
刊行後間もないというのに、すでにAmazonのレビューが147件!
日本中のハルキストはご健在。
賛否両論あるようですが、これはいつものことですね。
僕は最近、村上春樹作品を読むときには、この人の作品独特の、仕掛けやメタファーを、なるべく意識しないでおこうと心がけています。
深層を読み解こうとすると、どうしても読みながら距離を置いてしまうので。
だから何も考えず、物語の中にどっぷりと浸るようにしています。
そして、登場人物の会話や、描かれる世界のセンスの良さを堪能し、読後に訪れる、漠然とした喪失感や寂寥感を、ただしみじみと噛みしめる。
それが僕に一番しっくりくる村上春樹の読み方だと思ったのです。
そう言った意味では、この作品は、僕が村上春樹作品に求めているものは満たしています。
今までと雰囲気が違っても、やっぱりハルキワールドはカッコエエなあ、と。
ただ、代表作になるような作品というより、新たな境地へと動き出す、序奏のような作品なのではないかと思いました。だから次の作品が待ち遠しい。
『アフターダーク』読みました★★★★☆
アフターダーク
現実的な世界に広がった、現実的な村上WORLD。
一晩の中で、リンクする人達を
リアルタイムに(じゃないけど、そんな感じで)追った作品。
そこには、
夜だから滲み出るキモチがあり、
夜だから共有できる、共有できると気づくものがある。
TBありがとうございました。
『アフターダーク』はまだまだアツイですね!
村上作品の読み方って、ホント色々ですね。
わたしもfukudaさんみたいにーーどっぷりで堪能しております。(のつもり)
村上作品は“新たな境地”に行ってしまうんですよねーーーきっと。
私としては少し複雑な気分です。
トラバありがとうございます。
> ただ、代表作になるような作品というより、新たな境地へと動き出す、序奏のような作品なのではないかと思いました。だから次の作品が待ち遠しい。
まったく同意です。次回作にどう敷衍されていくのか、今から気になるところです。それを感じられる夜明けの作品に、僕は静かな喜びを感じます。
コメントありがとうございます。
アフターダークを書いてるエントリはいっぱいあったのですが、特に共感したMOKさんとまささんにTBさせてもらいました。
まささん、また大阪にお越しの際は、会社にも遊びに来て下さいね(^^)
はじめまして。
私も似たような気持ちだったので
うれしくなりました。
村上作品を読むときは、詩を味わう感じに
似ていて、出てくる言葉とか情景をすっぽり
自分の中で感じるだけで結構満足です。
かっこよく生きたいなあと必ず思わせてくれる!
> chinami67さん
はじめまして。コメントありがとうございます(^^)
ややこしいことを考えないで世界に沈み込めると、それだけでシアワセになれますね。
スタイルとか音楽とか影響されそうになります。
さすがにしゃべり方まではうつりませんけど(笑)
またいらしてくださいね~。